父は生前、国鉄の荷物を駅前で調整する運送会社に勤めていた。父が若かった頃の白黒写真が多く残っている。写真ブームの時代背景もあったのかもしれない。父の写真を追って アルバムを眺めると、20代から30代の頃の父のはつらつとした笑顔にすぐ気がつく。若く体力も気力も充 ...
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2023年03月
父ちゃんのかたぐるま
おそらく4歳ごろの想い出である。地元の祇園祭は例年3日間の日程である。お祭りの初日、母と一緒にでかけた。露店が道の両側に立ち並んでいた。その中のお面の露店屋で、私は動けなくなってしまった。仮面ライダーV3のお面を長い間みつめていた。直後、母に「これほしい」と ...
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おばあさんのソファー椅子
50年以上前(昭和40年代)の故郷での記憶。私が小学生のころ3世代6人で暮らしていたが、それ以前に祖父母と一時期の別居期間があったらしい。私が2歳になったころから、母は働きに出た。母が働く時間帯は、祖父母にあずけられた。昼間おじいさんとおばあさんと3人で居た記憶 ...
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砂上の楼閣としての信念「鴨長明」「柳田国男」「小林秀雄」個人思想の死生観について【人生の午後】あとがき
「砂上の楼閣としての信念」 ■人間は人間になったときからすでに多かれ少なかれ、信仰や信念が必要になったのかもしれません。言葉が発生し農業から村落を形成すると、さらに確固たる信仰や信念が必要とされたのかもしれません。特に村落共同体から都市に発展する段階 ...
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