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202085日の時点でコロナショックによる日米欧のGDPの落ち込が年換算3040%と歴史的に初めて経験する数字で、中国は若干程度回復の兆しがみえた可能性もあるが、深刻なのは日米欧がロックダウン後も想定外の回復の遅れが発生している。日米欧は巨額の財政出動(100兆円×単位)をおこなった結果にマイナス30%-40%の結果は各国は次の世界恐慌を想定する段階に入った。今後世界恐慌をはじめ世界中で金融や経済の大混乱は必至であるこのタイミングにおいて、「米中戦争」が各国メディアにて大きく取り扱われている。85日の現時点において報道は「米中新冷戦に突入」「軍事衝突があっても南シナ海など地域紛争か」などの英語・日本語の掲載内容が多い。新聞や週刊誌も同内容の論調が目立つ。

個人的には現段階で50%の米中総力戦を想定して警戒すべきと考えます。南シナ海では複数の空母打撃軍が演習を行い居座りを継続し、ポンぺオの演説内容は共産党代表の名前を直接挙げ過激な内容で相互の領事館閉鎖に至り、コロナ問題責任、香港問題、台湾問題、南シナ海や尖閣諸島からも中国勢力を追い出す構えをみせ、各分野でエスカレーションが始まっています。中国は外交や声明では対抗していますが、現段階では全面戦争は回避したいのかもしれませんが、人民解放軍の積極的な現在の展開から、指導部が軍を完全にコントロールできるのか?中国政府の不安要素かもしれません。

現在の報道「米中新冷戦に突入」「軍事衝突があっても南シナ海など地域紛争か」から感じることは【歴史は繰り返す】です。ざっくり第一次世界大戦直前も第二次世界大戦直前も、ほとんどの参戦国の政府や国民が参戦時・開戦時には【まさか!】の連続であり、戦争終結時には【まさか、沈黙】でした。

象徴的にはイギリスで2戦の勝国にも関わらず、第一次大戦前夜、ヨーロッパがきな臭くなってドイツが敵勢力に出ていたにも関わらず、イギリスは楽観ムードで「戦争はない」もしくは「戦争しても圧勝してすぐ終わる」と国内は反戦論・平和論どころか敵対行為のニュースに対して英国民は怒り、これは大英帝国の義憤であると交戦ムードもあり、本当に戦争がはじまると、日常生活の観光は維持されて、兵隊は戦勝パーティ気分で送り出され、8月に出兵するからドイツなど3か月あれば十分12月は戦勝とクリスマス祝を同時にできる、と国中が楽観ムードでの戦争突入になりました。
結果はクリスマスには帰ることはできず、戦争終結まで4年、これまでの人類が経験したことのない残酷で苦しい従軍体験になりました。深刻な地獄の戦争であることが理解されると国民の楽観ムードも消えていきます【まさか!】の長期戦と地獄。こんな地獄の世界戦争前夜に楽観ムードで「戦争はない」「戦争があっても局地戦で楽勝」というメディアや国民の空気に漂っていました。

第二次世界大戦では、前回の大戦の体験から平和主義が広まりナチスドイツが軍拡を進めても、「平和主義」「戦争は外交で回避できる」と国民も戦争可能性は薄いと意識。イギリスの軍事費は縮小させナチスがポーランド侵攻した際は【まさか!】でしたが、それでも戦争を回避できると信じましたがフランス侵攻し【まさか!】でした。政府や国民の楽観ムードは終わり、チャーチルが首相に指名され、やっと戦争を本気でスターしますが、楽観主義から準備が足りず、ナチスドイツに大規模な攻撃を繰り替えされ、イギリス本土まで空襲やミサイル攻撃を受けた、最大の地獄となりました。終戦時には【まさか、沈黙】でした。やはり大戦前には「戦争にはならない」が多勢であり「勃発しても短期間・局地的」と根拠のない楽観論がメディアや国民にありました。そして「まさか20年足らずで世界的戦争が繰り返されるはずがない」と根拠のない信念も抱いていましたが、たった20年で未曾有の大戦が発生しました。

2020年新型コロナのロックダウン後に米中覇権闘争が誰の目にも貿易、金融、外交、軍事など各分野で「激化」しています。大手メディアでは「米中新冷戦突入」や「軍事紛争はあっても局地的なもの」とまたしても根拠のない楽観論が渦巻いています。過去2回の世界大戦前夜同様に「楽観論や交戦的・楽勝ムードや長期化しない局地的な紛争や戦争回避説」などなど結局のところ大戦にならないという楽観ムードが世界中に漂っています。イギリスは米国に同調し空母をアジアに派遣することを決めました。過去2回の世界大戦前同様に楽観ムードが漂い、それどころか政府は中国と敵対しはじめ英国国民をも中国に批判的なムードが広がっており、全くといっていいほど反戦や平和運動は起こっていません。この流れこそ楽観主義そのものです。

驚くべきことにイギリスだけでなく、日米欧や中国やアセアン他世界中ほとんどが、「戦争にはならない」「戦争があっても短期・局地的紛争」「自分の国には関係のない戦争」と世界中の国民が考えています。デモなどの混乱は増加が予測されますが、【反戦運動】【平和運動】が、現在盛り上がる傾向はありません。すなわち戦争が遠い世界のイメージです。これは世界中ほとんどの国や国民が「楽観ムード」が支配している証拠です【まさか!】の歴史が繰り返す能性が高いと感じます。占い師ではないので第三次世界大戦は予測できませんが、米中戦争を発端に他の地域や他の戦線も発生しそうです。

 

【アジア方面】「米国と中国、台湾、オーストラリア」から「米国、中国、台湾、韓国、日本、オーストラリア、アセアン諸国、北朝鮮、ロシア、インド」と参加国が拡大し対立複雑化も進行。

【中東方面】イランとイスラエルを中心として中東は全地域へ拡大と複雑化。

【ヨーロッパ方面】EUとロシアと英国から全地域へ拡大と複雑化。
(トルコとギリシャ周辺・・・ここから戦争が拡大?)

※この3地域だけで十分立派な世界大戦がすでに可能。

 

過去2回の世界大戦と違い、はじめて大戦のメイン戦線がヨーロッパではなくアジア地域となる。米国と中国という超大国メインの戦争で総力戦となれば中国に近い米国グループである「台湾、韓国、日本」は戦場となり大きな被害を想定するべき。

現在、根拠もなく「戦争はない」「勃発しても局地的・短期間」と考えるのは大変危険。「歴史のおなじ過ちを繰り返す」必ず戦争になる・・・と悲観論も根拠かない。少なくとも50%は【小さな紛争から長期総力戦の米中戦争から第三次世界大戦に発展】と想定し準備するのがよいと思います。戦争は国家も想定準備が必要ですが、個人も事業体も必要です。現在、米国政府は本当はどこまで考えているか?どこまでやるのか?大統領や政権幹部はすでに武力攻撃を決定事項として進めているかもしれず「何らかの偶発的事故」きっかけに10月までに、もしくは偶発的事故がなければ工作を・・など実際11月の選挙前に武力行使を決めているのかもしれず、まだ決めていないのかもしれません(不明)

すでに現在の両国の軍事訓練や準備はリアルな実戦にむけて大規模に進められており、政治的アナウンスや国境紛争や両国の過熱なSNSは暴発寸前といったイメージがあります。この緊張感が継続された場合、両国政府の意図しない偶発的事故の可能性が高まり。偶発的事故をどう解釈しどう反撃するか?しだいで軍と軍の間だけでエスカレーションの危険がある。政府が軍同士の攻撃と止められなくなる。19621027日キューバ危機の際、どうしても核戦争を回避したいケネディ大統領も、事態の緊張がくりかえされ、偶発的事故を含むも攻撃を受けたあと、ついに会議にて交戦派に押し切られ、キューバの全面攻撃の日程を了承してしまった。政府がコントロールできない、軍同士のあらゆるエスカレーションや大規模攻撃への発展は回避できな場合がある。

よって現在の南シナ海など米中軍事演習などは両政府がコントロール不能に至る危険性がある。キューバ危機においてもフルシチョフも同様の状況を経験する直前であったことを証言している。

また一度紛争がはじまった場合、局地戦や短期などは希望的観測で根拠が全くない。根拠がない局地戦を世界中のメディアは繰り返し報じている。長期間の総力戦や世界大戦も想定すべき。

 

■恐慌や疫病パンデミックは同時期には戦争は発生せず、恐慌やパンデミック収束後に発生するイメージを持っていた。恐慌やパンデミックによって社会は文字通り「鬱」に陥る。第一次世界大戦中にスペイン風邪の発生で戦争終結の要因となった。1930年代前半の世界恐慌全盛期には戦争は発生せず。一定のタイムラグがあり第二次世界大戦が発生しているように観える。また社会が鬱状態の最中に戦争が起こせるだろうか?

上記は202081日、米中戦争前夜と小メディアにて報道されはじめている「現在」にあって、パンデミックの真っ最中であり、恐慌突入初期と考えられるからだ。今戦争が発生するのは違和感がある。世界大戦や恐慌中のプロセスは現代では当てはまらないのだろうか?

可能性としては「現在」は、ロックダウンや緊急事態宣言の数ヶ月間全世界ほぼ同時に体験した。この数ヶ月を鬱と想定すると、56月のロックダウン解除後の生活は鬱かもしくは鬱から脱した状態だったのだろうか。メカニズムはわからないが、世界恐慌が4年掛けて到達した失業者数を、新型コロナに置いてはたった4カ月前後で米国でも世界でも圧倒的に短期間で世界恐慌の失業者数を超えた。歴史的に経験のない体験が、社会を鬱にしているのか回復させているのか、よくわからない状況になっている。よって現在の米中戦争前夜の緊張を歴史の色眼鏡で観ることは危険であろう。現在、米中冷戦に突入したことは大手メディアの多くが認めている。これだけでも6月は歴史的な大変化が起こったのだが、現在は早急に「武力衝突の米中開戦が11月までに発生するか?」の予測を最重要と考え想定するべき。

14世紀のペスト・パンデミックではヨーロッパ世界人口をおおよそ30%、イギリスなど50%前後の死亡など大惨事であった。13世紀以前からヨーロパの景気は拡大し豊かになっていたが、14世紀にはヨーロパ全体で景気低迷していた。そんな経済的背景に「百年戦争」が勃発し、その直後に「ペスト」が大流行した。第一次世界大戦ではスペイン風邪パンデミックが戦争終結に向かわせたとの評価があるが、百年戦争では初期にペストが大流行してもさらに100年程度戦争が継続された。それどころかさ農民一揆など内戦や大混乱も継続された。よって未曾有のパンデミックであっても内戦や戦争を必ずしも「鬱」で抑制する効果はないのかもしれない。参考としてこのペスト流行でもユダヤ人虐殺が発生しており、疫病や戦争時にはユダヤ人は繰り返して迫害される傾向にある。1500年程前から75年前(ナチスドイツ)まで繰り返し迫害や虐殺が発生している。現代でも欧米において格差問題や富裕層がやり玉に挙げられ、ロスチャイルド・ロックフェラーなどの陰謀論(真実は不明)だが、いつユダヤ陰謀論に火がついてもおかしくない空気が整いつつあると感じている。最後に「疫病や恐慌」と「戦争」の関係やメカニズムは上記2回の世界大戦や中世の世界大戦である100年戦争や30年戦争の景気や疫病や内戦や戦争では「わからない」。戦争やグローバリズムが「疫病」を人の流れで蔓延させることはわかるが、「恐慌」「疫病」「戦争」の順番やメカニズムはわからない。ただし大きな不景気の影響で戦争や内乱に繋がりやすい程度か。2020年までと今後の流れとして「グローバリズム→景気低迷→疫病→恐慌→内乱・戦争」と100年戦争に近いプロセスになるかもしれない。だったら「疫病や恐慌」による鬱状態は内乱・戦争を避けられない可能性がある。メカニズムがわからないなら、現在の米中戦争は「恐慌や疫病」の要素を省いても「戦争」への想定を明白に準備すべき。

 

■中国は局地戦敗北を認められず「ニュークリアブラックメール」へ

何度大地震が繰り返されようと、何度大戦が起ころうと、その日が来るまでは確信には至らない。しかし、この100年に3回目の大惨事の地獄が近いことは誰もが少しは感じている。であるなら、「新型コロナ問題」の次に「恐慌問題」より先に「戦争」の拡大がはじまるかもしれない。米中戦争の想定と準備をはじめる段階と確信する。米中武力衝突は局地戦ではなく全面戦争からの世界拡大を意識するべき。中国は戦力において劣るが、政権維持の国内問題から局地戦で「負けました」では国民にも共産党内部でも済まされない状況にある。局地戦にて中国の敗北が濃厚になった場合、最後の手段として中国は「第2キューバ危機」にて敗北を帳消しにする交渉に出る可能性がある。「ニュークリアブラックメール」である。中国の得意分野のサイバー攻撃と宇宙攻撃と核攻撃を組み合わせて米国を脅迫した場合、米国も同時に完全に追い詰められ、米中相互に一瞬で何千万人の犠牲者を意識し、再び全面核戦争前夜が到来する。

1962年10月27日は全面核戦争前夜であった。コロナショック後のエスカレーションにより、米中激突は「第二キューバ危機」に至る。ある日突然、日本は全面核戦争に巻き込まれる。